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顎関節症

顎関節症(がくかんせつしょう)とは?

顎関節症とは顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節(雑)音、開口障害ないし顎運動異常を主要症候とする慢性疾患群の総括的診断名でその病態には咀嚼筋障害、関節包・靱帯障害、関節円盤障害、変形性関節症などが含まれています。

簡単に言うと、あごの関節(顎関節)周辺に何らかの異常がある「あごが痛い」「口を開け閉めするとき音が鳴る」「口が開けづらい、口が開かない」などが主な症状である慢性的な疾患で、原因はいくつかあり状態も異なるがまとめて顎関節症と呼んでいます。
口を開けるとアゴが痛かったり、指二本分以上口が開かなかったり「ポキッ」と音がなったりする場合には、「顎関節症」の可能性があります。

軽度のものも含めると顎関節症の人はかなり多く、子供~高齢者まで幅広くみられる病気ですが、特に20代の女性に多く見られます。

顎関節症の症状

  • 口を開けたり閉じたりすると「ポキッ」と音(クリック音)が鳴る。
  • 口を開けたりものを食べたりすると、アゴが痛む。
  • 口が開きにくい、開かない。

以上のような症状のある場合は顎関節症の疑いがあります。軽度のものはポキッと音が鳴る(クリックがある)だけの場合には特に治療の必要はありませんが、放っておくと症状が悪化する恐れがあるので症状によっては早期に治療を開始する必要があります。

また、痛みがあったり口が開きにくい、開かない場合には、歯科医院へ行って診てもらう必要があります。患部を安静にする、問題のある生活習慣を改善する、薬を服用するなどの治療で80%の人は症状が緩和されます。

重症になると手術が必要となったり、症状もめまいや痛み、肩こりや顎周辺の筋肉の痛みなど全身に及び、開口障害により食事の摂取が困難になったり精神的にも影響を受けるなど、日常生活に支障をきたすほどの症状に苦しむ患者さんもいます。

顎関節症の原因

  • 噛みあわせ
  • アゴへの過剰な負担
  • 頬杖をつくなどの癖
  • 精神的なもの(ストレス等)
  • 歯ぎしり、食いしばり
  • 原因不明の顎関節の骨の吸収
  • 歯科治療(噛み合わせ)

※顎関節症の原因は非常に多様であり、多くの場合いくつかの原因が複合しています。

※歯科治療で噛み合わせが狂ったことが原因のものもよく見られます。

顎関節症の治療法

顎関節症の原因は多様なため、治療法もその原因に対応したものを選択する必要があります。

ただ、顎関節症の原因は実際に歯科医院等で検査をしないと正確に分からないことが多いので、ここでは一般的な顎関節症の治療の流れを紹介します。

まず始めに、
運動療法・薬物療法・スプリント療法
それでダメなら、
マニピュレーション法
以上を3~6ヶ月行っても症状が改善しない場合には、
外科的手術

スプリントをするだけでほとんどの症状は緩和される事が多いです。

過去に行なった歯科治療によって、噛み合わせが悪くなっていることが顎関節症の原因になってしまっている場合には、クラウン(被せ物、差し歯)やブリッジ、部分入れ歯などの作り直しが必要となることもあります。

顎関節症は完治しない疾患

顎関節症は今のところどんな治療を行っても完全に治る病気ではありません。それはある患者さんの発症原因を特定して、それらを完全に除去することができないからです。また顎関節の形態変化が生じている場合、治療によって元の正常な形態に戻すこともほとんど不可能です。

しかし、様々な治療法を行うことで痛みや顎運動障害などの症状は緩解したり消失したりします。ただし顎関節や顎の筋肉に悪影響を及ぼすと考えられている要因を放置すれば、症状はいずれ再燃する可能性が高いと考えられます。顎関節症は慢性の疾患ですから、一生おつきあいする覚悟が必要です。これはずっと症状に苦しむという意味ではありません。症状が再燃しないように、悪化しないようにケアをしていく、症状の波を小さくするようにコントロールしていくことが大切なのです。